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健康保険の付加給付を使うことで医療保険が見直せる!?
皆さんの人生を豊かにするお手伝いをしています
おかねの相談室 ファイナンシャルプランナーの氏家です。
ご自身の健康保険にどのような保障がついているかご存知ですか?
健康保険には皆さんの生活を守るため、いろいろな保障があります。
例えばその中で、高額療養費制度って皆さんご存知ですか?
ご自身や家族で高額な医療費がかかった経験のある人は知っているかもしれませんが、そういった経験のない人にとっては、もしかすると知らない人もいるかもしれません。しかし高額療養費制度を知っている人でも、「付加給付」については知らない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「付加給付」を踏まえた医療保険の見直し方をお話します。
高額療養費制度
高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額(※)が、1ヶ月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。
※入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。
高額療養費制度について
簡単に言うと、病気やケガで高額な医療費がかかってしまう場合、この制度を使えば「支払う医療費に上限」があるということです。具体的な申請方法などについては加入されている健康保険組合等にお問合せください。
付加給付
高額療養費制度だけでも医療費を安く抑えることができますが、さらに大企業や公務員の方が加入している健康保険組合には、最終的な自己負担限度額が1ヶ月あたり2~3万円くらいにできる「付加給付」が設定されている場合があります。
例えば高額療養費制度の場合、月100万円の医療費がかかったとして、上記の例で3割負担の30万円から自己負担限度額87,430円となり、30万円との差額21万2,570円が高額療養費として給付されます。
付加給付はこの自己負担限度額87,430円にさらに給付されるものです。
例えば加入者の最終的な自己負担額が25,000円と設定されていれば、上記のように1ヶ月の医療費が高額になったとしても負担は25,000円で済むということです。
※ただし、保険診療外の医療行為や差額ベッド代などは含まれません。
一度ご自身が加入している健康保険に付加給付があるか確認してみましょう。
〔主な確認方法〕
・勤務先の事業所を通じて確認する。
・健康保険組合のホームページで確認する。
医療保険の見直し方
①付加給付を確認しましょう
医療費が高額になった場合は自身の健康保険を利用することで自己負担を減らすことが可能で、特に付加給付がある健康保険の場合、その負担はさらに減らすことができます。
このように医療保険は健康保険の保障内容を踏まえて考えることで、実際に過剰に加入していたことが分かり見直す方が多いです。
➁付加給付でカバーできないことがあることも知っておこう
①の付加給付の対象は健康保険が適用になる保険診療部分で、先進医療など保険適用外の治療費には適用になりませんので、全額自己負担をしなければいけません。
①②を踏まえて、不足または心配な部分を医療保険でカバーすることを検討しましょう
【見直し例】
〔例1〕勤務先の健康保険に付加給付があることを知り、加入していた医療保険の入院日額10,000円⇒5,000円に見直したことで、月々の保険料が安くなった。
〔例2〕付加給付でカバーできない保険診療外(全額自己負担)の治療費に備えるため、月50~200円程度の保険料で加入できる先進医療特約を追加した。
先進医療特約について
まとめ
このブログを読んでご自身の医療保険が気になった方は、加入されている健康保険の内容とともに一度確認してみてはいかがでしょうか。
もしも分からないことや心配なことがある場合は、私たち、おかねの相談室のファイナンシャルプランナーにご相談ください。