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かしこい働き方♬ あなたは・・・【扶養内で働く?それともフルタイムで働く?】
人生をHAPPYにプロデュース!あなただけのマネープランを届けるファイナンシャルプランナー戸松優子です。
平成29年度税制改正により、配偶者控除及び配偶者特別控除の見直しが行われ、配偶者控除及び配偶者特別控除の控除額等が改正されました。
今回の見直しは、女性の活躍促進のため、女性が就業調整することを意識せずに働けるようにとの意向を受けた改正内容になっています。
改正内容は、
1、配偶者控除の控除額が改正されたほか、給与所得者の合計所得金額が1000万円を超える場合には、配偶者控除の適用を受けることができないこととされました。
2、配偶者特別控除の控除額が改正されたほか、対象となる配偶者の合計所得金額が38万円超123万円以下とされました。
※国税庁 配偶者控除及び、配偶者特別控除の見直しについて
日々の相談で、【扶養内で働いた方が良いですか?】と質問を受けることがあります。
実際、話を聞いてみると、間違った知識や考え方で、現在の働き方の選択をしている主婦が多いようにも思います。
自分の働き方を考えるうえで、扶養内で働くことへの正しい知識を身につけることが大切です。
そこで今回は妻の立場から主婦の賢い働き方を考えてみましょう。
主婦が働く理由は?
大きく分けると2つの理由があります。
【金銭面からの理由】
・生活費がもう少しあったらいいな・・・
・これから教育費がかかってくるから大変・・・
・自分たちの老後資金の準備をしないと・・・
・自分で自由に使えるお小遣いが欲しいな・・・
【精神面からの理由】
・社会とのつながりを持ちたい・・・
・やりたい仕事がある・・・
・息抜きに仕事をしたい・・・
実際、精神面重視で働きたいと思っている主婦の方よりも、金銭面で働かなくてはと考えている主婦の方が扶養内で働くべきか迷っているように思います。
扶養内で働くか迷う理由は?
【目の前の損得で考えてしまうから】
税金負担が増えないように意識して、勤務時間や勤務形態を調整していませんか?
こういった年収のラインを【年収の壁】と呼ぶようになりました。
ではこの年収の壁を超えると、どのような影響があるのでしょうか?
一般的に言われる扶養内で働く3つの壁
【住民税の壁】・・・100万の壁 ※自治体により異なります(93万~100万円)
この壁を超えると住民税を支払うことになります。
100万円以内で働いた場合、所得税も住民税も発生しません。また、配偶者控除の範囲内となりますので夫の控除額にも影響はありません。
101万円で働いた場合、所得税はかかりませんが住民税がかかります。ただし、税額が1万円を超えることがありませんので手取りは100万円以下と逆転することはありません。
【所得税の壁】・・・103万の壁、150万の壁
この壁を超えると、所得税を支払うことになります。また、夫の給与から控除されていた、配偶者控除や配偶者特別控除が使えなくなります。結果的に夫の所得税も増える可能性があります。
103万円を超えると、夫は配偶者控除を受けられなくなりますが、150万円までは配偶者特別控除の対象となります。
配偶者特別控除は150万円を超えても、突然控除が受けられなくなるわけではありません。段階的に減っていきます。今までは妻の収入が基準となっていましたが、今年からは夫の年収も関係してくるようになったので気を付けましょう。
【社会保険の壁】・・・106万・130万の壁
この壁を超えると自分で健康保険に加入しなくてはなりません。
勤務先の会社が社会保険に加入している事業所であれば、社会保険や厚生年金に、それ以外の会社に勤めている場合は国民健康保険や国民年金に加入する必要があります。
自分で加入しなくてはならないということは保険料を自分で支払うことになります。
社会保険の壁は、扶養に入れるかではなく、加入義務があるかどうか。
加入義務
「日本年金基金:短時間労働者に対する健康保険・お厚生年金保険の適用拡大の概要より」
そもそも扶養には、税法上の扶養と社会保険上の扶養2つの扶養があるってこと。
そして働き方で迷う理由は、税金や社会保険料を支払うことで、手取りが減ってしまい結果、働き損になってしまうのでは・・・と考えるから。
3つの壁の中で、【住民税の壁】【所得税の壁】に関していえば働き損という視点から考えれば、ほとんど影響はありません。ご主人の勤務先の家族手当にもよりますが、103万円を超えて働くことで結果として世帯年収の増加につながります。
例えば年収110万円の場合、納めるべき所得税は、103万円を超えた7万円の5%(所得税率)になりますので年3,500円。年収の増加分の方が大きいことになります。
では考えるべき壁は何か・・・それは【社会保険の壁】
社会保険加入のメリット・デメリットは?
そもそも社会保険とは日本の社会保障制度の一つで、病気やケガ、事故、失業、老後の生活などのリスクに備え、国民の生活を保障するために設けられた制度です。
メリット
1.将来もらえる年金が増える
基礎年金に加え、厚生年金に加入することになるため、勤続年数や収入にもよりますが、年金額が増えることになります。
2.傷病手当金・出産手当金の給付をうけられる
全国健康保険協会傷病手当について・・
3.会社が保険料の半分を負担してくれる
国民健康保険に加入している場合は全額自己負担になりますが、社会保険に加入することで自己負担は軽減されます。
デメリット
保険料の納付により現時点での手取り額が減ること
一般的に【働き損ゾーン】と言ったりします。
106万もしくは130万円を超えると、保険料を支払うことにより手取りが減るといった逆転現象が起きることもあります。
ちょっと考えてしまいますね。しかし、長期的に考えれば、それ以上のメリットもあるので、総合的な判断が必要です。
ライフプランから働き方を考えよう
私自身、子供が成長するにつれ、教育資金への不安・そして自分自身の老後への不安が大きくなってきました。
そもそもなんのために働くのか・・・。
現在のことだけでなく、子供の将来、自分の将来を考えた働き方を今から考えることが重要ではないでしょうか?
参考までに将来の費用↓
教育費はいくら?
老後資金はいくら?
人生100年♪ 長寿に備えて資産形成していますか?
私自身、28歳の時にパートで働き始め、現在はフルタイムで仕事をしています。
働かざるをえない状況であったこともありますが(笑)
人生100年時代。
目先の損得で働き方をセーブするのではなく、将来のことを考え、安心した生活を送るための働き方を考えませんか。
収入の中でできることを考えるのではなく、理想の生活を手に入れるための収入・働き方を考えていきましょう♪