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共働き夫婦の住宅ローンの借り方!そのメリットと注意点!「住宅ローン控除を夫婦で受けたい」
豊かな人生をあなたと一緒に考えるお金の専門家、ファイナンシャルプランナーの倉重です。
今回は、前回の続きで共働き夫婦が2人で住宅ローンを返済しようと考えているもう一つの理由、「住宅ローン控除を夫婦で受けたい」についてお話したいと思います。
先ず、住宅ローン控除とは
住宅ローン控除とは、住宅ローンを組むと年末のローン残高1%の金額を所得税・住民税から10年間控除できる制度です。
夫婦で住宅ローン控除を受けるには「連帯債務型」か「ペアローン」を選ぶ
夫婦で住宅ローン控除を受けるには「連帯債務型」か「ペアローン」を選ぶ必要があります。
「連帯保証型」では住宅ローン控除を夫婦で受けることはできませんのでご注意ください。
夫婦で住宅ローン控除を受けたときのメリット
実際、夫が1人で借入した場合と夫婦で借入した場合では、どのくらい差が出るか比較してみましょう。
【試算例】
会社員(夫) 収入500万円 会社員(妻) 収入250万円
※(収入は10年間変わらない)
借入金額4000万円
金利1%(固定金利)
返済期間35年
元利均等返済
①夫だけで4000万円借り入れした場合
住宅ローン控除額は10年間で約2,970,000円になります。
②夫3000万円、妻1000万円借り入れした場合(ペアローン)
夫の住宅ローン控除額は10年間で約2,591,500円
妻の住宅ローン控除額は10年間で約863,600円
ご夫婦での住宅ローン控除額の合計は10年間で約3,455,100円になります。
上記の結果、夫だけで借入するよりも夫婦で借入した方が、約485,100円控除が多く受けられるのでメリットが出ます。
※国土交通省のすまいの給付金のホームページ「かんたんシミュレーション」にて試算。
ただ、夫婦で借入するときには注意点もあります。
夫婦で借入する時の注意点!住宅ローン控除は、夫婦の収入があってこそ・・・
夫婦で住宅ローン控除を受けたいと言っても、夫婦がそれぞれの収入から税金を納めていないと住宅ローン控除の恩恵は受けられません。
前回の「収入合算」をする時の注意点同様、妻の働き方については注意が必要です。将来、出産のため育児休暇を取って収入が下がる、出産後転職してパート(扶養の範囲内)になる、もしくは退職されて収入が無くなるなど状況の変化をいろいろ想定して住宅ローンの借り方を検討しましょう。
最後に
今回、夫婦で住宅ローン控除を受けることについてお話しましたが、上記でも説明したように、あくまでも夫婦それぞれの収入から税金を納めていることが条件になります。
今後、夫婦でどういう働き方をするかをきちんと考えてから借り方を決めましょう!
前回もお話したように、一度ご自身のライフプランを作成して無理のない住宅ローン返済計画を立てる事をお勧めします。
しっかり計画を立てたい方は、私たちおかねの相談室のファイナンシャルプランナーにご相談ください。
一緒に住宅ローン返済計画を作成して行きます。