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住宅ローン!「頭金」は出さず「繰り上げ返済」にまわすことでお得になる裏ワザ!

自分らしいお金との付き合い方をサポートする!ファイナンシャルプランナーの嶋田大記です。

住宅購入資金の相談をお受けしていると、「頭金はどれくらい支払った方が良いですか?」という質問を多く受けます。

一般的には、頭金は多く支払った方が金利負担が減り「お得」と思われている人が多いのではないでしょうか。

しかし、超低金利時代の今は「頭金」は出さず、そのお金を「繰り上げ返済」にまわした方がお得になることがあります。


今回はこの「お得になるケース」のシミュレーションを説明していきます。




「頭金」を出すプランと「繰り上げ返済」にまわすプランの比較

【前提条件】
住宅購入額 3300万円
年収700万円(貯蓄で1000万円の余裕資金あり)
1人で所有・扶養家族0人
住宅ローン フラット35S(H28年12月)  頭金300万円
返済期間20年・金利 当初10年0.73% 11年目以降1.03%



Aプラン:余裕資金1000万円を『頭金』に投入

借入額2000万円(頭金1300万円)
➀総返済金利額 1,662,795円
②住宅ローン控除(10年間総額)概算1,499,600円
実質金利負担(➀-②)163,195円


借入額2000万円にかかる金利の額は1,662,795円で、住宅ローン控除で戻ってくる約1,499,600円を引くと、住宅ローンの金利負担は「実質163,195円」になります。



Bプラン:余裕資金1000万円を『繰り上げ返済』にまわす

借入額3000万円(頭金300万円)・10年後1000万円繰り上げ返済
➀総返済金利額 1,783,602円
②住宅ローン控除(10年間総額)概算2,249,700円※1
実質金利負担(➀-②)▲466,098円


借入額3000万円で10年後に1000万円を繰り上げ返済した場合にかかる金利の額は1,783,602円で、住宅ローン控除で戻ってくる約2,249,700円を引くと、住宅ローンの金利負担は「実質▲466,098円」になります。




シミュレーション結果、頭金を繰り上げ返済にまわすBプランがお得に!

Aプラン:実質金利負担 163,195円
Bプラン:実質金利負担▲466,098円


今回のシミュレーションは手元にある余裕資金1000万円を頭金で出すか?(Aプラン)
10年後に繰り上げ返済で出すか?(Bプラン)
の比較です。


結果、Bプランの方が約62万円もお得になりました。さらに驚くのはBプランは実質金利負担が「マイナス」になっているため、住宅ローンを借りることで「約46万円の儲け」が出ていることです。

簡単に言い換えるとBプランは3300万円の住宅を購入するために負担している金額は約3254万円になります。




ポイントは「住宅ローン控除」と「超低金利」

「住宅ローン控除」は簡単に説明すると、年末の住宅ローン残高に対して1%を上限に10年間税金が戻ってくる制度です。よって今回のシミュレーションのように1%以下で借りることのできる住宅ローンを選ぶことで、「負担する金利より戻ってくる税金が多くなる」裏ワザが実現します。




最後に・・・

今回のシミュレーションではBプランがお得になる結果となりましたが、【前提条件】によって結果は大きく変わってくるため、自分の場合はどうかをシミュレーションすることが重要になってきます。

なかなか自分でシミュレーションをすることは困難だと思いますので、そんな時は私たちおかねの相談室のファイナンシャルプランナーにご相談ください。

あなたに合った最適なプランを一緒に作り上げていきます。


※1 住宅ローン控除の概算金額は、すまい給付金かんたんシミュレーションで試算しております。
詳しくはこちらをご覧ください。

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嶋田 大記

ファイナンシャルプランナー

嶋田 大記(しまだ たいき)

住宅購入前の資金計画の相談や生命保険の見直し相談、資産運用設計相談などを中心に活動している。十分なカウンセリングをもとに、一般論ではなく相談者ひとりひとりのライフスタイルに合った精度の高いプランニングが好評。

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