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住宅ローンは何歳まで借りられる?
「家計のホームドクター®」、ファイナンシャルプランナーの高村です。
住宅購入資金を検討する場合、ほとんどの方が住宅ローンを利用しています。
では住宅ローンは返済できれば何歳でも借りられるのでしょうか?
今回はその住宅ローンを組むに当たって『年齢が住宅ローンに与える影響』についてお伝えしていきたいと思います。
※「家計のホームドクター®」はNPO法人日本FP協会の登録商標です。
住宅ローンの年齢条件は?
住宅ローンを組む場合において、各金融機関はそれぞれ借り入れできる年齢の条件を決めています。
・A銀行では借入時の年齢が満20歳以上65歳未満の場合で、最終返済時の年齢は満80歳未満となります。
(三大疾病保障付団体信用生命を選択する場合は、借入時の年齢満20歳以上満51歳未満で、最終返済時年齢満76歳未満となります。)
・B銀行は借入時の年齢が満20歳以上71歳未満の場合で、最終返済時の年齢は、満81歳未満となります。
・C銀行は借入時の年齢が満20歳以上65歳以下の場合で、最終返済時の年齢は満80歳以下となります。
・フラット35を利用する場合、申し込み時の年齢は70歳未満で、完済時年齢は満80歳未満となります。
(三大疾病保障付機構団信に加入の場合は満51歳未満で、完済時年齢が満80歳未満となります。)
上記のように、各金融機関ともに借入時の最低年齢は20歳以上とされており、上限も決められています。
また、完済時の年齢もほぼ80歳までに完済できるようになっています。
但しここで注目したいのが、特定の病気になった時に住宅ローンが完済になる保障(三大疾病保障付)を付けた場合です。
この場合は借り入れ条件が厳しくなります。住宅ローンを組むうえで出てくる一番の不安は「ちゃんと返せるか?」です。
返せないかもしれない理由のひとつに「大病をして働けなくなったらどうしよう・・・」があります。
それを考えた場合、住宅ローンを考える上では大病への保障は切っても切り離せなくなってきます。
そういったことを考えると、借りられる年齢は案外限られてくるのかもしれませんね。
金融機関は年齢を一番気にしている!
では、今度は金融機関が住宅ローンの審査を行う上で年齢をどのくらい気にしているか『民間住宅ローンの実態に関する調査』のデータを見てみましょう。
この審査は、国土交通省が民間金融機関にアンケート調査をした結果です。
直近では平成28年3月に公表されました。
審査で見ている項目のナンバーワンは?
この調査結果のP18の(2)審査項目を見ていくと・・・
ナンバーワンは「完済時の年齢」です。
また、「健康状態」や「借入時年齢」といった年齢に関する項目が上位を占めています。
意外にも、「雇用形態」や「雇用先の規模」より「年齢の影響」を重視しています。
住宅ローンは長期に渡り返済していきますので、金融機関は様々なリスクを考慮しています。30歳時に35年ローンで65歳完済する場合と50歳時に30年ローンで80歳完済の場合では、前者のほうが返済不能となる可能性が小さいということです。
不確定な退職金や老後の年金で返済していくというのはあまり現実的ではないですからね。
今回のまとめ
今回の調査結果によって年齢が住宅ローンの審査に与える影響は大きいことが解っていただけたと思います。
現在の低金利を上手に活用して月々の返済を抑えるには若いうちに長期のローンを組むことがポイントです。同じ金額を借入した場合、35年返済と20年返済を比べた場合、月々の返済は35年返済の方が楽になります。
住宅購入を前向きに検討しているのであれば、1歳でも若いうちに実行した方がいいですね。
しかし、その前に各々のライフプランを基にしっかりとした返済計画を立てることが重要です。
その実行のお手伝いを私たちファイナンシャルプランナーが行っています。
住宅購入で何か知りたいこと・気になることがあれば気軽に相談に来てください。
一緒にベストなプランを考えていきましょう。