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マイナス金利時代の住宅ローン見直し方法

家計のホームドクター、ファイナンシャルプランナーの高村です。

今年の2月にマイナス金利が導入され話題になっています。
3月の住宅ローンはその影響もあって過去最低水準の金利となりました。住宅購入を検討中の時期は金利の動向にかなりの注意を払っていますが、返済が始まると多くの方が金利動向を気にしなくなる様です。

勿体ないですよね。

今回は知って得する住宅ローンの賢い見直し方法について取り上げていきます。



住宅ローンの見直し方法にはどんなものがあるの?

住宅ローンの見直し方法ですが、大きく分けて3つの方法があります。

まず、一つ目の方法として「借換え」です。
今返済している住宅ローンを新たな住宅ローンに組み替えます。金利が下がったり、団体信用保険の内容をグレードアップしたりと上手に借換えることが出来れば大きな恩恵が受けられます。

次に二つ目の方法としては、「繰上げ返済」
ローン残高の全部又は一部を返済することにより、利息を軽減することが出来ます。

最後に三つ目の方法としては「条件変更」
返済期間の短縮や月々・ボーナス払いの割合の変更など細かな条件を変更することが出来ます。
「借換え」と「繰上げ返済」については過去のマネーノウハウに掲載されていますので、今回は「条件変更」について考えていきます。



まずは、今返済中の住宅ローンの現状把握から

どの見直しをする場合においても、まずは返済中の住宅ローンの内容を確認しましょう。
ポイントは、
①ローン残高
②残りの返済期間
③金利と金利のタイプ(変動金利 or 固定金利)
④借入先の金融機関
などです。



「条件変更」で出来る事

住宅ローンの返済がスタートした後からでも、一定条件の下でローンの内容を変更することが出来ます。
金融機関ごとに対応が異なることもありますが、基本的には「金利」や「借入金額」などの根本的な内容以外の変更は可能なものが多いようです。
「借換え」や「繰上げ返済」のように利息軽減効果は大きくないものですが、ライフプランに合わせ必要に応じて変更していきましょう。

具体的には、
①元利金等返済から元金均等返済への変更(逆パターンも)
②返済期間の短縮
③毎月払いのみからボーナス払い併用への変更(逆パターンも)
④ボーナス払い月の変更
⑤変動金利から固定金利に変更
等々。

勤務先の給与体系が変わったり、また転職などでボーナス支給月が変わったりする場合など、その都度金融機関の承認を得て変更することが出来ます。

また、⑤の変動金利から固定金利への変更については、インターネットバンキングを使えば、来店なし・手数料なしで変更できる金融機関もあります。
今後、金利上昇を見込んでいるのであれば、今のうちに変更しておくのもいいでしょう。




【最後に】

今回は住宅ローンの見直し方法のひとつ「条件変更」について見てきました。
「借換え」や「繰上げ返済」は効果が大きいため広く知られています。しかし、「条件変更」は、知られていないことが多く、知っていれば役立つものです。

「借換え」や「繰上げ返済」では条件が合わずに利用できなかった場合や、借入残高が少なく、残りの返済期間が短くメリットが無かったと言う場合でも、「条件変更」を使えば住宅ローンの見直しは可能です。
住宅ローンは長期間に渡って返済していくものです。出来るだけ負担をかけずに返済していくためにも上手に利用していきましょう。

ご自身の住宅ローンで分からない事があったら、私たちファイナンシャルプランナーに相談して下さい。
何かお得な情報を得ることが出来るかも知れません。

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