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意外と知られていない「障害年金」
家計のホームドクター、ファイナンシャルプランナーの高村です。
公的年金のひとつである障害年金という存在を知っていますか?
みなさんが病気やケガである一定以上の障害が残ってしまった場合に受取れる年金です。
私が個別相談の中で話したりすることもあるのですが、知らない方が意外と多い公的年金制度です。
今回はこの障害年金について書いてみます。
公的年金は3つある
年金と言えば真っ先に思い浮かべるのが老後受け取る「老齢年金」ですよね。それ以外にも一家の大黒柱が亡くなってしまったときに遺族が受け取れる「遺族年金」。この年金も最近よく知られるようになりました。
そしてこの「障害年金」。病気やケガで一定以上の要件を満たせば受け取ることが出来ます。
どれくらいの人が障害年金を受け取っているの?
障害年金というと、とても重くて大変な障害状態だけが対象だと思われていることが多いのですが、意外にも身近な社会保障のひとつです。
実際に障害年金を受給している人は、最新の総務省統計局のデータによると平成23年には約230万人に上ります。
障害年金には「障害基礎年金」「障害厚生年金」の2つがある
国民年金加入者であれば「障害基礎年金」が、厚生年金加入者であれば「障害基礎年金」に加えて「障害厚生年金」が支給されます。
また障害の程度に応じて障害等級が1級から3級に分けられる。障害基礎年金には1級・2級しかなく、3級の認定を受けられるのは「障害厚生年金」だけです。
障害年金の受給要件は?
受給要件に関しては、「障害基礎年金」「障害厚生年金」「障害手当金」それぞれに要件が異なっています。
詳しくはこちら日本年金機構、日本年金機構障害年金ガイドを参照してください。
どんな病気やケガが対象になるの?
上記、日本年金機構の障害年金にも記載されていますが、障害の状態がある一定以上にならないと対象になりません。
受給の対象となったことのある傷病の一例を挙げてみますと、
・心臓ペースメーカー又は人工弁の装着、悪性高血圧症等
・慢性腎不全、人工透析、ネフローゼ症候群等
・肝硬変、慢性肝炎、肝がん等
・糖尿病、糖尿病性腎症等
・悪性新生物そのものによって生じる局所の障害や全身の衰弱・機能障害等
・人工肛門又は新膀胱の造設等
・うつ病、躁うつ病、てんかん、知的障害等
などが挙げられます。ほんの一部だけですが、意外にも身近な病気があると思いませんか?
知っているだけで《不安》が《安心》に
以上、障害年金について簡単ではありますが、概要を案内してきました。
病気やケガは誰にでも不意にやって来るものです。
私共ファイナンシャルプランナーはこういった制度を案内しながらライフプランを作成していきます。但し、この障害年金は請求手続きをしなければ受給が出来ない制度になっています。
制度自体を知らなければ請求すら出来ません。加入している年金制度によっても内容は異なります。
個別に概要を知りたいときには、私共ファイナンシャルプランナーに一度ご相談ください。
相談内容によっては専門の社会保険労務士をご案内することも可能です。