- News & Topics
-
奨学金で注意すること!!
豊かな人生をあなたと一緒に考えるお金の専門家、ファイナンシャルプランナーの倉重です。
今、大学・専門学校の教育資金を借り入れしている方は、6人に1人いると言われています。その中で、よく利用されている奨学金について説明していきます。
奨学金を利用する上での注意点
一般的に奨学金と言えば、日本学生支援機構の貸与型があり、今回はその内容で説明をします。
奨学金を申請するとき
日本学生支援機構の奨学金には、利息の付かない第一種奨学金と利息の付く第二種奨学金があります。
学校卒業後から返済が始まる貸与型奨学金ですので、利息の付かない第一種を利用したいと思う人が多いですが、審査が厳しいです。
第一種を検討するときは、高校3年生4月中旬の応募に申請しないといけません。
申請は1回だけです!
時期を逃さないように注意しましょう。
詳細についてはこちらの日本学生支援機構のホームページをご参照ください。
入学前の費用を考えるとき
実際には、初回の奨学金の振り込みは入学後です。
入学前に必要な入学金等を奨学金で用意することはできませんので注意しましょう。
入学前から借り入れのできる奨学金は「教育一般貸付(国の教育ローン)」があります。
入学金は国の教育ローンで、入学してからの学費は日本学生支援機構の奨学金を利用する方法で良いと思います。
入学してから2年後
進学してからは、奨学金の貸与継続は期限までに申請がない場合は、奨学金貸与の資格が廃止となり、奨学金が受け取れなくなります。
卒業後の返済のとき
奨学金の返済を延滞した場合、延滞した回数によりますが、将来住宅ローンを組む時に審査が厳しくなりローンが組めなくなる可能性もあります。
奨学金を利用する以外に考えること
奨学金制度を利用することはお金を借りることと同じですので、最終手段として考えた方が良いと思います。
お金を貯める
-貯める時間がない人-
なかなかお金を貯めることができなかったので、奨学金の利用を考えたと思いますが、今からできる生活費の見直しで、簡単にできることは住宅ローンの見直しや保険の見直しなどをすると支出を抑えられることがあります。
-貯める時間がある人-
奨学金は借り入れをすることですので、卒業後に返済をしなければなりません。
例えば、返済するのに15年間くらいかかる場合は、同じ期間貯めることができればいいので、大学へ入学する前までに貯める計画を立てた方が良いです。
援助を受けることができれば
-教育資金の一括贈与制度を利用する-
この制度は、祖父母などが30歳未満の孫などに1500万円までの教育資金を非課税で贈与することです。受贈者は、教育資金の準備ができますし、贈与者は相続税対策になりますので双方にメリットがあると思います。
詳しくはこちらの国税庁のホームページをご参照ください。
【最後に】
奨学金は将来お子様が返済することになります。今、奨学金を返済している人で滞納している人が増えているようです。
将来お子様が返済するのが大変にならないように、奨学金の借り入れは少なくしましょう。そのために、日々の生活費を抑え貯蓄に充てて教育資金の準備をした方が良いと思います。
ご自身で出来ないときは私たち、おかねの相談室のファイナンシャルプランナーにご相談ください。