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個人年金保険の良いところ!悪いところ!
自分らしいお金との付き合い方をサポートする!ファイナンシャルプランナーの嶋田大記です。
少子高齢化により年金保険料を払う現役世代が減り、年金を受け取る高齢者が増えることで危機を迎えている公的年金制度。このような現状から将来の年金に対する不安は高まる一方です。
そんな中、私たちファイナンシャルプランナーがお受けする相談で多いのが、『個人年金保険』についてです。この記事では、『個人年金保険』について私なりの考えをまとめてみましたので、皆様の参考になれば幸いです。
個人年金保険の良いところ!
老後の生活資金が着実に貯まっていく仕組みができる!
私はお金を貯めるには目的を明確にして、貯める仕組みを作ることが重要と考えています。
個人年金保険は「老後の生活資金のため」という目的が明確で、生命保険であるため積み立て方式が銀行口座からの振替やクレジットカードなどで毎月自動的に積み立てられていく仕組みとなっています。
このように目的が明確で、仕組みができているとお金は自然と貯まっていきます!
個人年金保険料控除により所得税と住民税を軽減できる!
一年間に支払った保険料の一部が個人年金保険料控除の対象となり、会社員であれば年末調整によって還付を受けることができます。
この税金の控除を目的になんとなく加入される人もいますが、実際に還付される金額は数千円の方が多く、さほど大きい金額ではありません。
ただ、個人年金保険は一般的に長い期間積み立てていくものなので、毎年数千円戻ってくると考えると大きな金額になっていきます。
個人年金保険の悪いところ!
今は超低金利時代!固定金利での長期運用は×
個人年金保険は一般的に固定金利のものが多く、契約をスタートした時期の金利で長期間運用することになります。今は歴史的にみて超低金利時代です。この超低金利で固定して運用していくことが、個人年金保険のデメリットになります。
インフレに対応できない!
受け取る年金額が確定しているタイプの個人年金保険では、将来インフレになった場合、受け取る年金額は実質目減りをしてしまうことになります。日本ではデフレが長く続いてきた為、インフレという言葉がピンとこない方が多いと思いますが、政府と日銀は年2%のインフレを目標としています。
個人年金保険に限らず、その他の資産運用をしていく上でもインフレリスクがあることは、必ず考慮する必要があります。
最後に・・・
トータル的に考えて個人年金保険はあまりお勧めしていないのが現状ですが、中には変額年金保険や外貨建ての個人年金保険などで老後の生活資金の積み立てとして、良いと思う商品もあります。ただし、これらの商品はリスクも高めで商品性も複雑なものが多い為、私たちのようなプロがサポートさせていただく必要があります。
ご興味のある方は、私たちおかねの相談室のファイナンシャルプランナーが分かりやすく説明させて頂きますので、どうぞお気軽にご相談ください。