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今すぐ確認!!個人賠償責任保険
家計のホームドクター、ファイナンシャルプランナーの高村です。
高額な賠償事案が増えています。
私たちの身近で起こる損害賠償事故を補償してくれる個人賠償責任保険。最近高額な賠償事故が増えてきたこともあり注目されています。今回はこの個人賠償責任保険について考えてみましょう。
日常生活に起因する偶然な事故が対象
個人賠償責任保険はどのような保険かというと、個人またはその家族が、日常生活において(仕事中や自動車運転中は対象外)誤って他人にケガをさせたり他人の物を壊したりして、損害賠償金や弁護士費用など負担した場合の損害を補償する保険です。
具体的には、
・自転車事故を起こし、相手にケガを負わせてしまった。
・子供が駐車場でサッカーをして誤って駐車中の自動車のミラーを割ってしまった。
・マンションで漏水事故を起こし、階下の住人から修理代を請求された。
・ガス爆発によって、隣家の建物を損壊させてしまった。等々。
事例を挙げるとキリがありませんが、ちょっとした不注意で起こしてしまうことが殆どです。
補償の対象となる範囲
個人賠償責任保険の被保険者(補償の対象となる人)は、
①本人
②本人の配偶者
③本人またはその配偶者の同居親族
④本人または配偶者の別居の未婚の子(法律上の婚姻暦のある者は含みません)
となっています。世帯主が契約すれば同居の家族はもちろん一人暮らしをしている大学生のお子様まで補償されます。
個人賠償責任の加入方法
以前は個人賠償保険単独で加入をすることが出来ましたが、現在は自動車保険や火災保険の特約で加入したり、共済などでは入院保障とセットで加入したりすることが殆どです。重複して加入している場合が多いので一度すべての保険証券を集め確認することをお勧めします。
高額な損害賠償に備えておく
自転車での加害事故などはテレビ・新聞でもよく報道されていますので、ご存知の方も多いとは思います。
2007年4月11日 東京地裁判決の自転車事故は5,438万円、2005年9月14日 東京地裁判決の自転車事故は4,043万円と高額な賠償命令が出ています。(共に相手を死亡させてしまった事故)
高額な損害賠償に備えるためにも少なくとも1億円、保険会社によっては無制限(日本国内のみ・海外は1億円)の補償をつけることが出来ますので検討してみるといいでしょう。年間の保険料(掛金)も1,500円程度です。(特約保険料のみ)
示談交渉サービスは付いていますか?
示談交渉サービスの有無を確認
この個人賠償責任保険の一番重要なポイントは示談交渉サービスの有無になります。
被害者との示談交渉というのは、慣れていないこともあり精神的にもストレスに感じる方も多いと思います。保険会社によっては自動車保険のように示談交渉サービスが付いた個人賠償責任保険があります。
これから加入を考えている方はもちろん、すでに加入済みの方も確認しておいた方がいいでしょう。
実際に起こったときの安心感が違います。
個人賠償責任保険の対象外のケース
①契約者・被保険者の故意による損害賠償責任
②被保険者と同居している親族への損害賠償責任
③被保険者の職務遂行に起因する損害賠償責任
④車両・航空機・船舶の所有・使用・管理に起因する損害賠償責任
⑤他人からの借りもの、預かりものを損壊したことによる損害賠償責任 等
代表的なものを挙げてみましたが保険会社によって違いがありますので、約款等で確認してみましょう。
最後に
割安な保険料で大きな補償を得られる個人賠償保険の解説をしてきました。保険の見直しを数多く行ってきましたが、加入率は高い保険です。
しかし、補償金額が100万円と少なすぎたり、また、ダブって加入していたり、示談交渉サービスが付いていなかったりと見直すことが多いですね。
ご自身の補償がどうなっているのか、こんなことが補償の対象になっているのか、一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか?