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今、住宅購入を検討している人のためのローンを選ぶ注意ポイント!
お金の問題をスッキリ解決するファイナンシャルプランナーの小沢です。
マイホームの実現に向けて話がすすんでいくと誰しもが住宅ローンどうしようという壁に当たります。(現金で買う人は別ですが!)
資金相談をしているとよく住宅ローンは固定がいいてすか?変動がいいですか?と質問を受けます。
そしていつもこう答えます。
「どちらが良いかは30年35年後に返し終えてみないと答えは出ないです。」
しかし、なんとなく決めるわけにはいきません。
しっかりと住宅ローンを理解して納得して自分に合った住宅ローンを組むことが大事です。
マイホームは人生最大のお買い物!住宅ローンも大きなお買い物?
まずは、住宅ローンのシミュレーションを比べてみましょう。
3500万の住宅ローンを35年間で組むと以下の返済額になります。
実際に変動と固定を比べてみましょう
例1:変動仮パターン 当初5年0.8% 5年ごとに0.5%ずつ上昇 2.8%まで上昇 以後15年間一定
月々 95,571円
例2:固定パターン 1.8% 35年間固定
月々 112,381円
このとおり、変動ローンと固定ローンで比較した場合、月々の支払い金額には、16,810円ものひらきが生まれます。
変動の方が安くていいかも?とか月々このくらいなら!と思ってしまう方も多いですが、変動が仮に当初0.8%から5年ごとに0.5%ずつ金利上昇をしていったら総返済額は46,523,434円です。
それに対して、固定は47,200,304円となり差額は676,870円となります。
この金額差、どう感じましたか?
変動金利ですと、実際の支払額は分からないので、結局はどちらが良いかは分からないのですが人生最大の買い物となるのは間違いなさそうですね!だからこそ真剣に考えましょう。
ライフプラン設計で自分に向いているローンを確認しましょう。
住宅ローンについての考え方は、「借りられる額ではなく返せる額」というのはファイナンシャルプランナーに相談されている方はよく聞く言葉かと思います。返せる額の考え方も、ライププランを通して考えているので間違うこともないでしょう。
ローン選びもライフプラン設計を行うことである程度固定に向いている、変動でも大丈夫というのは見えてきます。しっかりとした返済計画を立てるうえでも、ライフプランは欠かせません。
固定金利に向いている人はどんな人?
収入の上昇があまり見込めない、または貯蓄額が上昇していかず金利上昇のリスクに対応できない方。
金利の動きが気になる方。
変動に向いている人はどんな人?
収入や貯蓄にゆとりがあり金利上昇のリスクを負える方、繰り上げ返済の見通しも立ち短い期間で返せる方
固定期間選択型に向いている人はどんな人?
一定期間終了後にゆとりができる方(子供の教育が終わる、奥様が仕事に復帰できるなど)
自分に合うローンが固定か変動かなど方向性が出せたら、次に「どこで借りるか?」「病気のときの保障も団体信用生命保険でかけるか?」など金融機関選びに移りましょう。
目先の低い金利だけで選んではいけない!
ローン選びは低い金利だけに目が行きがちですが、諸費用も気にしてトータルコストで考えましょう。
例えば、事務手数料が借入金額の2.16%の場合、
3000万借りると648,000円です。
保障料は、 100万円当たり 15,000円の場合、 3000万借りると 450,000円です。
などと、諸費用だけでも大きな買い物となります。目先の金利だけで選ぶのではなく、金利+保障料+事務手数料を合わせて考えた上で、比較しましょう。
色々と考えることも多いですが、困ったらおかねの相談室にご相談ください。
今年はフラット35のメリットが大きい
最後に1つ、今年中に長期優良住宅を建てる方へアドバイスです。今年は、フラット35のメリットが大きいです!
平成27年2月9日から平成28年1月29日までに申込みの方は、これまで当初10年間の優遇金利0.3%であったのが、0.6%の優遇金利に拡大しています。(3000万円のローンを35年で計算すると、0.6%の金利差で返済額は月々8,000円ぐらいの差がでます。)
現状でいくと金利が約1.5%ですので、優遇金利で0.6%下がると当初10年間は0.9%で、11年目からも1.5%となります。
低金利で長期固定のメリットが得られると思います。
フラット35は、財源に限りがあるので申込み期限も早まる可能性があるようです。具体的に住宅の話が進んでいる方は早めに検討しましょう。